’23年11月の花
11月に入っても暖かい日が続いていましたが、この処急に冷え込んできました。インフルエンザも流行っていますのでご自愛ください。
5号館のエントランスには小さな柿がたくさんなっています。老鴉柿(ろうやがき)で渋柿です。
今月の花は、老鴉柿、秋明菊、かがり弁、オランダカイウ(カラー)、ハボタンです。
老鴉柿(ろうやがき)
カキノキ科 カキノキ属
原産地:中国
花言葉:【幸せな家庭】【長寿】
実は尖った楕円形状で普通の柿のように枝に直接できず、ぶら下がってできるのが特徴です。花言葉は、驚くほどたくさんの柿色に熟した実が鈴なりになっている様子からつけられました。
実の中身はほとんどが種で、味にえぐみがあり、食用にはなりません。
盆栽や庭木として広く用いられています。
秋明菊
キンポウゲ科 イチリンソウ属
原産地:中国
花言葉:【薄れゆく愛】【淡い思い出】【忍耐】
秋明菊は秋の風情を感じさせる優雅な花です。「秋に咲いて、明るく彩る花」という意味で秋明菊と名付けられました。名前に菊が付いていますが、菊の仲間ではなく、アネモネの仲間です。
花びらのように見えるのは、萼(がく)片で花弁は退化しています。
愛知 かがり弁
かがり弁は、愛知県農業試験場と量子科学技術研究開発機構が共同開発した品種です。花弁の先端に複数の突起がある「かがり弁」が特徴です。ジャパンフラワーセレクション2018-2019受賞品種です。「かがり弁白」、「かがり弁赤紫」、「かがり弁黄」の3種類があります。「かがり弁」と呼ばれる珍しい花形は、これまでの菊にない華やかな美しさがあります。
オランダカイウ
サトイモ科 オランダカイウ属
原産地:南アフリカ
花言葉:【清浄】【愛情】【歓喜】
オランダカイウはカラーとも呼ばれています。花のように見える漏斗形をした部分は仏炎苞と呼ばれる葉が変化したものです。実際の花は仏炎苞の中央にある棒状の部分に黄色の小花が多数ついています。葉の形は矢じり形で縁部分がフリルのように波打つため優雅な雰囲気を作ります。
オランダカイウは、シュウ酸カルシウムを含有しているため食べられません。
ハボタン
アブラナ科 アブラナ属
原産地:ヨーロッパ
花言葉:【祝福】【愛を包む】
ハボタンの名前の由来は、葉が美しく色付いて花の牡丹のように見えることから名付けられました。ハボタンの祖先はケールです。ケールはブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ等の原種です。キャベツと同種なので、食べることができますが、あまり美味しくないようです。